シム
こちらはWSR流のシムになります。
約0.5mm厚の突板をネックエンドの形に切り出して、ネックジョイントビスが通る穴を開けてあります。
デタッチャブルネックのギター・ベースで、サドルを下げ切ってしまったが、弦高が高い場合によく使います。
ネックとボディの間の挟んでネックに角度をつける事によって、サドルの調整幅が上下に確保できるようになるので、任意の数値に弦高調整が出来るようになります。
ネックエンドのみにシムを入れてしまうと、ネックジョイントビスを締め付けた際にシムがネックエンドを押し上げてしまい、ハイ起きの原因に繋がる場合があります。
そのリスクをできるだけ避けるために、下2本のネックジョイントビスの部分までシムを延長する事によって、
ネックエンド部にはシムの負荷がかかりにくくなります。
ネックポケットにテーパーをつけてあげるのが最も負担になりませんが、簡易的にするのであればこの方法が一番だと思います。
山岡
WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
Web : https://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/wsr/index.html