アジャスタブルナット
少し前にSadowskyのMetorolineやTYOなどの国産のモデルが、ドイツにあるWarwick社にて生産される事になりました。
国産のSadowskyが製造中止されてしまったのは残念ですが、ドイツ製のSadowskyを見てみると、、
上面に2つのイモネジが埋まっているこのナットは、Warwickにも採用されているアジャスタブルナットでした。
イモネジを回す事によってナットの高さを変える事ができるので、ナット溝が深くなってしまっても調整をするだけで、問題なく使い続けることができるという利点があります。
Warwickのモデルはヘッドに角度が付いているモデルが基本なので、Sadowskyのような平行段ヘッドとはナットの形状が違うのですが、アジャスタブルナットの構造としてはほぼ変わりません。
Sadowskyのナットを外してみると、、
ネック側のナットが入る溝には、ザグリが入っており突起物のようなパーツが取り付けられていますね。
ナット側には、イモネジの間に長方形の穴が開いていて、この穴がネック側のパーツにはまるようになっています。
この凹凸がある事によってナットが左右にズレないようになっています。
約3mm程の溝に細いザグリを入れる技術だけでも凄いのですが、それを多く生産できるもの凄いですよね。
SadowskyがWarwickで生産されることで、Warwickの良さを取り入れるといった双方のメーカーの柔軟性が垣間見えています。
山岡
WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
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