スタビライザー
先々週「10弦ベース」が珍しく、記事として取り上げましたが、今回もあまり見かけないギターだと思います。
「Roland G-707」です。
変形ギターの中でも独特な形状をしており、1984年に発売されたモデルなのですが、何となく近未来な雰囲気も漂っていますよね。
この個体は回路自体をEMGに変更されていますが、本来はGRシステムが搭載されており、GR-700と接続することでギターシンセサイザーとして使用することができます。
前身となったGRシステムが搭載されているモデルもあるようで、それらは一般的なギターの形に近いのですが、、
G-707は「スタビライザー」が取り付けられており見た目のインパクトが桁違いですよね。
ボディからヘッドに繋がっているスタビライザーと呼ばれるパーツなのですが、このモデルのオーナーズマニュアルを見てみると、
「有害な寄生振動を完全に抑え、指板上のデッドポイントを解消します。」と書かれています。
実際のところ効果はどの程度あるのでしょうか??
スタビライザーを直訳すると「安定させるもの」という意味なのですが、ネックの剛性が高まったり、サスティーンの向上のほうが「期待できるのではないかな?」とも思います。
山岡
WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
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