ただいま、都合によりメールによるお見積り・お問い合わせを停止しております。
お客さまにはご不便をおかけしますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

Tune.O.Matic

今回はTune.O.Maticについてです!

通称「T.O.M」と呼ばれているGibsonのブリッジですが、
Gibsonの多くに機種に取り付けられており、1953年に「Super400」で初めて搭載され、
その1年後の54年には「Les Paul Custom」にも搭載され始めました。
1975年には工場の移転とともに一度パーツの変更はありますがほぼ形を変えずに今も使用されています。

「ABR-1」
最初に登場したブリッジです。
見た目の特徴としては、サドルを回すためのビスを固定するために細い針金がブリッジ前面に取り付けられています。
オクターブネジの頭が前に向く方向にブリッジをセット
オクターブチューニングをした際にサドルの可動域が狭く、サドルを回しただけではチューニングが合わないという事も
ありますが、針金を外してサドルの向きを変えてあげることによってチューニングが安定する場合もあります。
発売当初から1962~63年まではこの針金が無かったこともあり、そのリーシューモデルとしてHistoric Specシリーズから
「Historic Non-Wire ABR-1 Bridge」が現在も販売されています。
ライブなどで弦が切れてしまった際にはサドルがどこかに行ってしまう恐れがあるので注意が必要です!

「Nashville」
工場がカラマズーからナッシュビルに1975年に移転した際に構造が変わります。
ABR-1では前面にオクターブネジがありましたが、ナッシュビルでは後面にあります。

ブリッジの裏を見てみると各弦に三角の形をした針金が取り付けられており
オクターブネジの溝に針金が引っ掛かかり固定する構造をしています。
ブリッジの幅もABR-1よりも広くサドルの可動域も広がっています。
より使いやすく改良されているのが比べてみると良くわかります。

どちらも伝統的で人気のブリッジで、現在まで使われるという設計をしたのはとても凄い事だと思います!

山岡


WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
Web : https://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/wsr/index.html

関連記事

気ままな日記
国産のレバースイッチ穴
国産のレバースイッチ穴

テレキャスターのコントロールプレートですが、穴の位置と大きさやレバースイッチが入る溝が異なりますね。 右のプレートは70〜80年代に生産された国産のテレキャスターのプレートで、左と比べるとポットの穴が小さかったりレバース […]

Read More...
For Beginner
アコギワークショップ
アコギワークショップ

こちらのブログで初心者の方向けに「For Beginner」のタグをつけて投稿を続けさせていただきましたが、来週の3/31(木)にイケシブ1FのイケシブLIVESにて、私山岡が講師としてアコースティックギターの弦交換の仕 […]

Read More...
For Beginner
プラスドライバー
プラスドライバー

今回はメンテナンスなどをする際に必ず必要なプラスドライバーをご紹介します! JIS規格で決められたネジのサイズは大きく分けて4つに別れ、数字で「No.0  No.1  No.2  No.3」 […]

Read More...
Accessory
ねこだまり工房のクリア蜜蝋ワックス
ねこだまり工房のクリア蜜蝋ワックス

今回は新たなメンテナンスグッズをご紹介いたします! 「ねこだまり工房のクリア蜜蝋ワックス」です! 以前からSNSなどで話題沸騰で、私もとても気になっていました。店頭に並んでいるのを見つけましたのでレビューしてみようと思い […]

Read More...
Accessory
バランサーPOT
バランサーPOT

ジャズベースを使用されている方は「ボリュームが2つあり、手元で音量をつまみ1つで調整できず手間取ってしまった!」なんてことありませんか? 今回はバランサーポットをご紹介したいと思います! 画像①普通のボリュームポットでは […]

Read More...
気ままな日記
異種材
異種材

こちらModulusのQuantum TBXというモデルです。ネックにグラファイトが使われており、ボディのセンター材も同じくグラファイトで作られてるスルーネック構造のベースです。センター材がグラファイトになっているのは他 […]

Read More...
Repair
インレイ作成
インレイ作成

こちらはディッシュインレイ部なのですが、片方は完全剥がれて無くなってしまい、もう片方は先端部分が浮いている状態です。ディッシュインレイだと浮きやすいのか、このような状態になってしまっているのは時々見かけます。経年変化と共 […]

Read More...
Repair
基盤
基盤

ギターやベースの回路を配線するのにパーツの端子同士をハンダと線材で繋ぎ合わせますが、パーツが基盤に取り付けられており、基盤上にて配線がされているベースなどをよく見かけます。 生産する時などはパーツをはめてハンダをするだけ […]

Read More...

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ

ACCESS

WSR(ダブリュ・エス・アール)
WSR(ダブリュ・エス・アール)

〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-7-4 スクエアB 3F
TEL.03-6433-7957
E-Mail wsr@ikebe.co.jp