オクターブ調整
先週に引き続き、弦高調整が完了したらオクターブ調整です。
弦高調整をしたり、弦のゲージやセットアップ時のチューニングを変えると音痴に聞こえます。
しっかりと調整することによってギターの音色が気持ちよく聞こえますので、トライしてみましょう!
どのギターもスケール(弦長)を半分にした位置に12フレットがあります。
1オクターブ=12音です。
開放弦の1オクターブ上の12フレット上で音を合わせます。
1.チューニングをしっかりします。
2.12フレット上でハーモニクスを出して再度正確にチューニングする。
3.12フレットを押さえて実音がどの程度ズレているか確認する。
4.ズレていた場合オクターブ調整ネジを回してサドルを動かす。※下記画像参照
5.1~4を繰り返しハーモニクスと実音が同じ音程になれば完了です。
これを全弦調整します。
実音が♭(低い)場合はサドルをネック寄りに動かします。
実音が♯(高い)場合はサドルをボディエンド寄りに動かします。
調整した後はギターのサドルは一列に並ぶことは無く、上記画像のように少しずつズレています。
オクターブ調整をする際の精度を上げるコツとしては、、
・チューナーはペダルチューナーなどを推奨します。
・フロントピックアップでトーンを0にして行う。
・12フレットを押さえる時に強すぎず、弱すぎず、フレットの丁度横を押さえる。※下記画像参照
ばっちり調整するとギターのコードを弾いた時の音色が整って聞こえます。
以上でネック周りのセットアップは完了です!
山岡
WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
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