試奏機のフレット
この使い込まれているギターはイケシブ2Fにあるアンプステーションの試奏機で、ナット割れによる交換とすり合わせで持ち込ました。
すり合わせはフレットが削れてしまったりネックが波打ってしまったりハイ起きしてしまった時などに、フレットに頂点を削って高さを整える作業です。
お客様の何年も大切に弾かれているギターを見るとフレットの削れている場所によっては「バッキングなのかリードギターなのか」や「普段弾いているジャンル」などが情報として浮かび上がってきます。
しかし、この試奏機は全体的に満遍なく削れて凹んでいる印象です。
ローフレットはくっきりと凹んでおり、
5フレット〜12フレットも目で見てわかるくらい凹んでいます。
ハイフレットは凹んではいませんがチョーキングをされていたのかフレットの頂点は丸くなく、平たくなっています。
もちろん色々な人がエフェクターやアンプを試奏しているので特定の場所のみ削れるわけではないのですが、このようなギターを見るのは稀なのではないかなと思います。
来週の月曜日にこの凹みだらけのフレットがすり合わせによってどうなったかお届けしたいと思います!
山岡
WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
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